札幌の医療系専門学校で生理学の講師を
つとめる先生が、治療室に来院されました
先生は当院のセラピーをとても気に入って頂き
喜んでくれました!
またその理論や化学的裏付けについて
アドバイスや意見交換をさせていただきました
動灸温熱療法が優れているのは
鎮痛作用や血行促進作用です。
お灸や温灸の化学的根拠に
温熱刺激を加えた患部で熱を感じる受容器
ポリモダール受容器が発動する事になります
ポリモダール受容器は皮膚存在する感覚受容器で
機械的、感覚的、温熱的刺激に反応します
この受容器は温熱刺激により
特殊なイオンチャンネルが存在し
これが、痛みの発痛物質を抑える
働きをします
また内臓痛にも感覚を有する受容器で
関連痛(内臓の痛みが背中、お腹に波及)
などにも刺激を与えます
さらに45度以上の熱が加わると
痛覚も刺激されます
この刺激が”ひびき”と言われるもので
温灸器などでは60度前後(Hモード)
の熱刺激により
脳に刺激を与え
痛みによる情動作用、自律機能
痛みの制御を働かせる事になります
さらに動灸器の優れているところは
他の温灸器と違い
このポリモダール受容器刺激の他に
器具を動かすことで、皮膚を摩擦するので
もっと太い神経やさらに高度な受容器を刺激
することができます
触圧覚のAβ繊維やAγ繊維と呼ばれるもので
より早く 脳に多くの刺激を加える
ことができます!
つまり熱刺激の効果にプラスして
皮膚の上を動かして施術することで
触圧覚受容器が働き
筋肉や神経のコンディションが
回復するのです
だから痛みの回復にとても反応がよいのです
さらに最近では筋膜への刺激が
疼痛物質の軽減や遠隔刺激の有効性が
海外の論文でも発表されています
私も最初は棒灸から施術をスタート
しましたが
他の温灸器を使ってきたからこそ
動灸温熱療法の良さがわかります!
先生との話はつきませんでしたが
これ以上書くと よりマニアックに
なってしまいますので
この情報はセミナーの方で
伝えていきたいと思います。
ますます動灸温熱療法の可能性を
感じる機会となりました!