最近流行の肺炎を予防する動灸温熱療法

肺炎が流行の兆しを見せています

肺炎は風邪やインフルエンザと同様に感染症の一つで
肺に炎症が起こる病気です。

一般には、細菌やウイルスの感染による急性のものを差し
重症化して命に関わることもあります。

症状は、38℃以上の発熱や強いせきが3~4日以上続き
軽減しません。 黄色や緑色のうみのような痰も出ます

また高齢者では
食べ物や飲み物が誤って気道に入ったり、
胃の内容物が逆流したりして起こる場合もあります。

東洋医学では「肺」の証から発生することが多いです

肺の機能には
「気」が上下する「宣発」「粛降」があります

外邪が侵入し痰湿が停滞する事により
「宣発粛降」機能減退、「通調水道」機能が失調します

病証には
風寒犯肺、風熱犯肺、痰熱壅肺、痰湿阻肺
があります

肺の機能を整えるためには
皮膚の表層を動灸で刺激することで

皮毛を元気にすることができます

手足の陰陽を交互に放射することで
肺に籠った熱を取り除き

肺炎の症状を和らげることができます

子供から大人まで予防を目的に
ぜひご活用ください

TRPVのノーベル賞獲得で注目される温熱治療効果

昨年末 ノーベル医学生理学症賞を受賞した
「温度と触覚の受容体発見」の研究

米国 カリフォルニア大学
デービッド・ジュリアス教授
米国スクリプス研究所
アダム・パタプーティアン教授が発表

私たちが動灸温熱セラピーを行う上でも
とても重要な機序となるべき研究成果です

人間の皮膚細胞には
温度や熱を感受して開き
その結果 神経細胞の信号を
伝えるタンパク質(受容体)が

あることがわかりました。

つまり温熱を使い
動灸療法で皮膚をさする事で

「TRPV1」(温度で活性化する受容体)

が活性化して 神経の反応が良くなり
痛みや慢性的な疾患に対する
人体の修復機能に良い効果が得られる
という機序になります。


実施に
灸療法や温熱刺激によって
以下の科学的変化がわかっています

・サイトカインを放出する
(白血球が放出する免疫系の伝達物資)
・好中球の浸潤
・好中球の遊走性の増加
・マクロファージの貪食能活性化
・ポリモーダル受容器が活性し鎮痛作用が働く

などがわかっています。

こうした研究成果が
今後さらなる温熱療法の体への効果を
証明していくものと考えます。


近年 感染症対策が言われています。
ウィルスに負けないためにも
自己の自然免疫を高めて

病気に負けない体を作る事が大事です。

毎日 動灸温熱セラピーをする事で
免疫力、皮膚バリアーを高めて
健康を維持しましょう!

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低温やけどの対処法

ビワの葉動灸温熱療法を行っている方から
火傷についてご質問がありました。

セルフケアでも 相手にセラピーを施す場合でも
十分に気をつけたいのが火傷です。

火傷

火傷は医学専門用語では「熱傷」と呼ばれるケガで、
高温の気体・液体・固体に触れることで、皮 膚や粘膜が
損傷を受けることを指します。

症状のレベルは損傷を受けた範囲や深さによって異なり
軽いものであれば、少しのひりひりとした痛み はあるものの、
治療を受けなくても数日で治癒。基本的には痕が残ることもありません。

しかし 重度のものになると、皮膚の移植手術が必要になったり、臓器障害などの二次被害を防ぐための 全身管理が必要になったりすることもあります。

I度熱傷  表皮が損傷を受けた場合)
多くの方が一度は経験したことがあるであろう、軽度の火傷。紅斑や浮腫が
でき、患部にひりひ りとした痛みを感じますが、いずれも数日で改善します。
跡になることもありません。

浅達性II度熱傷 (表皮~真皮の一部が損傷を受けた場合)
I度に比べてはっきりと紅斑や浮腫が見られ、損傷を受けてから24時間以内に、紅色の水疱ができ ます。この水疱が破れてびらん面を呈する(ただれる)ことも。痛みを伴うのも特徴です。完治に は2~3週間かかりますが、跡が残ることはありません。

深達性II度熱傷(表皮~真皮深層まで損傷を受けた場合)
真皮の深くまで損傷を受けると、浅達性II度熱傷のときとは違い、白濁色の水疱ができます。ま た、知覚が鈍くなるため、痛みを感じることもほとんどありません。完治までには3~4週間かか りますが、水疱が破れて潰瘍化したり、さらに悪化してIII度熱傷に移行したりすることもありま す。また、完治後も瘢痕が残ります。


III度熱傷(皮膚全層、およびそれより深くまで損傷を受けた場合)
III度熱傷になると、患部表面が壊死した組織に覆われ、皮膚は白色または黄褐色、黒色になりま す。知覚はまったく機能しなくなり、痛みを感じることはありません。患部周辺の表皮増殖を待て ば自然治癒も見込めますが、多くの場合は植皮手術が必要に。完治後もひどい瘢痕が残ります。

低温やけど

医学専門用語では「低温熱傷」と呼ばれる火傷の一種。高温の気体・液体・固体に触れた場合は 短時間で火傷(熱傷)となりますが、それよりも温度の低い刺激(40~55°C)が長時間にわたっ て皮膚に与えられると、低温熱傷になるのです。
具体的な原因としては、湯たんぽやカイロなどを 長時間同じ箇所に当て続けることなどが挙げられます。患者の年齢として特に多いのは、皮膚が薄 い小さな子どもや高齢者です。また、末梢神経の知覚障害がある糖尿病患者にも多く見られます


動灸温熱療法では
やり方を守っていただければ、火傷の心配はありません

しかし中には「あまりの気持ちよさ」についつい患部に
長時間当てすぎる・・・・

また高齢者や糖尿病罹患者で皮膚の感覚が鈍いため
熱さに鈍感な方などが ついついやりすぎてしまうために
火傷症状が起こるリスクがあります


Ⅱ度の火傷まで行く場合はよっぽどですが
まずは患部の冷却をしましょう!

アイシング(氷嚢などを使用する)
20分ほどで患部の感覚がなくなり
熱を冷やすことができます。

また注意事項としては必ず患部に軟膏などを塗らないで
包帯や絆創膏を貼り 患部を保護してください。

また皮膚症状がひどい場合は専門機関(皮膚科)に
受診することもおすすめです。

これまで こうした問い合わせはありませんでしたが
もしまれにこのような事があった場合は
以上の対応をとると共に、相手に誠心誠意対応するように
しましょう!

動灸温熱器は【L】で50度前後 【H】で60度前後の温熱が放射されます
注意して取り扱いしましょう!

札幌西区70代女性 交通事故後の体質改善

4月29日オンラインの動灸講座初級編開催します
今年最初の講座です すでに5名の方が申込いただいております。

札幌市西区在住の70代女性

2年前に交通事故に遭い
それ以来 体のあちこちに痛みやシビレが
起きるようになりました

骨盤骨折が起こるくらいの重度のダメージだったようです。

最近は排尿障害や便秘にも悩まされています

2021年の2月に初めて来院されました

不調の原因を探り、その部分を重点的に温灸します

特に排便や排尿に関連する

仙骨部分(骨盤神経が走行)に置灸から透灸を行います

その後 仙骨三角に合わせて動灸を動かします

この部分には八髎穴。膀胱兪などが集中するエリアです

また仙骨横には 陰部神経刺激穴があるので

そこを温灸すると、排尿を我慢する働きが高まります

仰向けで 臍から下の下焦エリア

関元や中極に置灸(弱モードで2〜3秒 うつ伏せよりも時間は短い)

施術後 膀胱や腸が刺激されるので

尿意や便意を催す時もありますが

施術当日から 夜中トイレに起きる回数が減ります

また仙骨部を温める事で

脊柱両脇の張り感や 体の伸展、屈曲の動きが

大幅に改善されます

事故後 腰を捻ったり、後ろに倒す事が

できなかったのが、スイスイできるようになり

とても喜んでくれました

あれから2ヶ月

事故後よりも体調が良く 毎日マスクを装着しての

1時間も散歩ができるようになりました

病院では症状固定と言われていたのに

自然療法で ここまで健康になれるとは

夢にも思いませんでした!

(通院回数 2ヶ月間で11回)