子宮筋腫の重痛が解放した女性

前回こちらで紹介したリンパ浮腫の体験と

同じく

鼠蹊部の動灸と合わせて

下肢内側を施術した事で痛みから解放された

体験談をご紹介します

札幌在住の40代女性

数年前に子宮筋腫が見つかり

定期的に病院で診てもらいました

私の治療室を訪れた時には

股関節の痛みと脚のシビレを相談にきました

詳しく検査をする前に

問診時に子宮筋腫の話が出たので

ピーんときました

鼠蹊部には血管裂孔と神経が通る鼠径管が

存在します。

さらには下肢の筋肉が伸びる筋裂孔もあるので

とても大事な部分です

股関節の痛みと感じていた症状も

じつは下半身に続く神経の圧迫が原因で

その神経圧迫には筋腫の肥大も関係あります

前回紹介した衝門穴を中心に

鼠蹊部の動灸 治療穴の円振灸(上級講座テクニック)を使い

骨盤内腔臓器への血流を促進させます

鼠蹊部には 胆経絡。脾経絡。胃経絡。

肝経絡。任脈が集まる場所で

ここを動灸で刺激する事で

それぞれの経絡に関連した反応が起こる

部分です。

例えば胃、脾経絡が流中する

鎖骨下では

圧痛が消えたり 肩の高さが揃う反応が

起こります

また婦人科疾患に対するセラピーには

内腿を走る流中を使います

最近のトレンドは

箕門穴で

ここを旋捻灸で刺激

その後 内腿を膝から恥骨に向けて動灸

ここを刺激する事で骨盤内腔臓器の血流を

促進させ 神経の促通にも繋がります

相談に来た女性も20分ほどの施術後

痛みが和らぎ 喜んでお帰り頂きました

箕門穴は 婦人科だけでなく

膀胱の不調にも使えます

ぜひお試しください。

足のむくみに「金門」穴

北海道も連日夏日が続いております

来週は関東に出張で行きますが
連日35度の酷暑

体調管理は大丈夫でしょうか?

頭がボォーとする時や
体調が優れない時には
長時間の温灸は逆効果です

自分の体と相談して
セラピーをするかどうか決めてください

気温が高い日には

全身の動灸をする代わりに
手足のツボを短時間で刺激する
やり方が有効です。

手のひらの「労宮」

足裏の「湧泉」「失眠」

ビワエキスシートを貼って
汗腺が集中する部分からエキスを吸収させます

また湿気が多いと
手足のむくみが起こる方がいます

特に女性に多いでしょうか?

そんな時にオススメなのが
足の外側にある「金門」穴です

この場所は膀胱経の郄穴です。

急性の症状に有効なツボです
「膀胱炎」や「尿道結石」などの
痛みにもオススメのツボです。

「金門」穴は 陽維脈の始まりでもあります
諸陽の会に起こり、足から頭までの
陽経を繋ぎます。

エネルギーの道筋でもあります

この部分を刺激すると
頭部がスッキリしたり
風邪の予防にも有効です。

また膀胱が元気になり
身体の中に溜まった余分な水分を体外に放出するので
足のむくみがたちどころに良くなります

ぜひ 夏の体調管理にもお使いください